一腐女子による萌え時々ヘタレの日々
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「やあ、亮」
戸を開けた吹雪に続いて室内へと入った僕は思わず息を飲んだ。三角巾、松葉杖…そして車椅子は、強烈な印象を持っているものだと実感する。
そんな痛ましさの中で、丸藤は微笑んだ。5年前と少しも変わらない笑みだった。
5年。僕達がはじめて出会ってから、もう5年もの月日が経ってしまったのだ。
2年前に卒業したという丸藤と他愛のない会話を続けながら、僕はその事実を奥歯で強く噛み締めた。
丸藤も吹雪も、記憶の中の彼等より少しだけ背が伸びて、少しだけ大人びて、けれど僕の見知った彼等そのものだ。
「吹雪、お前は昔から何かと騒ぎを大きくする奴だったな」
「亮ー、そんな言い方はちょっと酷いんじゃないのー!?なぁ、藤原もそう思うだろ?」
けれど、彼等は、僕達は、みんな途方も無い経験をした。
みんな一時は僕達ではない何かになっていた。そしてみんな、ここに戻ってきた。
僕達はそれぞれの方法で、みんな遠回りをした事になる。
「そうだな、吹雪、丸藤」
いつか僕達の刻んできた遠回りを、今の様に笑いながら懐かしむ事が出来る様になるのだろうか。
そう相槌を打つと、僕達はみんなで5年前と変わらない笑い声を上げた。
ちっとも纏まりそうも無いのでこのまま放置。
しかし年長トリオはみんなとんでもない経験をしたんだなぁ…
この3人はまた何か書きたいです
戸を開けた吹雪に続いて室内へと入った僕は思わず息を飲んだ。三角巾、松葉杖…そして車椅子は、強烈な印象を持っているものだと実感する。
そんな痛ましさの中で、丸藤は微笑んだ。5年前と少しも変わらない笑みだった。
5年。僕達がはじめて出会ってから、もう5年もの月日が経ってしまったのだ。
2年前に卒業したという丸藤と他愛のない会話を続けながら、僕はその事実を奥歯で強く噛み締めた。
丸藤も吹雪も、記憶の中の彼等より少しだけ背が伸びて、少しだけ大人びて、けれど僕の見知った彼等そのものだ。
「吹雪、お前は昔から何かと騒ぎを大きくする奴だったな」
「亮ー、そんな言い方はちょっと酷いんじゃないのー!?なぁ、藤原もそう思うだろ?」
けれど、彼等は、僕達は、みんな途方も無い経験をした。
みんな一時は僕達ではない何かになっていた。そしてみんな、ここに戻ってきた。
僕達はそれぞれの方法で、みんな遠回りをした事になる。
「そうだな、吹雪、丸藤」
いつか僕達の刻んできた遠回りを、今の様に笑いながら懐かしむ事が出来る様になるのだろうか。
そう相槌を打つと、僕達はみんなで5年前と変わらない笑い声を上げた。
ちっとも纏まりそうも無いのでこのまま放置。
しかし年長トリオはみんなとんでもない経験をしたんだなぁ…
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